令人:こんにちは! 今回ご紹介するのはこちら!
和歌:あ、判りますよ、それ! ザクですよね、ザク!
令人:ほほぉ、ちゃんと勉強してるんだな。では、ザクはザクでもこの赤いザクは何?
和歌:一番有名じゃないですか。赤いザクと云えばシャア専用ザク!
令人:残念! 似てはいるけど不正解です。
和歌:え、嘘、なんで? 赤いザクと云えばシャアザクでしょ!?
和歌:ジョニー・ライデン? 誰それ? ジョニー・デップの親戚?
令人:なんで名前つながりなんだよ。名字が同じならともかく。
和歌:これ、絶対ひっかけですよね。
令人:ひっかけのためだけにわざわざ造らんよ。シャザクとは赤の色味が全然違うでしょ。シャアザクはどっちかって云うとピンクだし、胸の色とかも違う。脚――すねやふくらはぎの形状も全く違うでしょ。ほら、いつまでもぶつくさ言ってないで仕事仕事。
和歌:――キットの品名は『HGUC 1/144 MS-06R-2ジョニー・ライデン専用ザク』。MSVかっこモビルスーツヴァリエーションとじかっこの機体。型式番号のRは高機動型を意味しR-2は脚部に増設されたバーニアにカバーが付いている。パイロットのジョニー・ライデンはその機体の色と卓越した操縦技術から<深紅の稲妻>の異名を持つ。
令人:資料をそのまま棒読みしたね。お経でももっと抑揚があるぞ。――このキットはスミ入れを行い、つや消しのトップコートで仕上げています。それだけです。それだけでこんなにカッコよくなるんです。
和歌:……
令人:久しぶりにHGを造りましたが、HGUCになってからはスタイルも可動もとてもよくなっていますね。まさか1/144でバズーカを肩に構えられるとは思いませんでした。さすがカトキハジメ氏監修です。
和歌:……
令人:ただ、MGやRGと比べると、デカールやマーキングシールがほとんど無いので、他のプラモで余ったデカールを使ってリアル感をあげてもよかったですね。
和歌:……
令人:どうした、和歌ちゃん。今日は静かだな。
和歌:いやー、のっけからドヤ顔をしていて思いっきり間違っていたりでねー、あー恥ずかし。穴があったらあなたを埋めたい、というか――
令人:おいおい、物騒なことを云うな。
和歌:ガンダムを勉強して解ったつもりでいても、実は全然解ってなかったのね。
令人:まぁ、そう落ち込まんでも、初心者にはよくある間違いだし。そういう時には一笑してこう云えばいいんだよ。
和歌:「認めたくない――」とか云い出したら承知しませんよ。
令人:よく解ってんじゃねーか!
和歌:それにしても今回の台座はいつもと違いますよね。
令人:これはシナンジュと云って、『ガンダムUC』にいわゆる敵キャラで登場するんだけど、そのヘッドディスプレイモデルを今回は使用しました。赤つながりで。いずれユニコーンやバンシィのヘッドも登場するかもしれません。
和歌:次回からはいよいよ令和になってから造ったプラモデルを紹介しまーす。